投薬
投薬1日目
副作用の眠気がとんでもなくて、午前中の仕事は休んだ。
なんなんだ、この眠気と仄かな倦怠感は。
感情はフラットになる。
なんというか、限りなく無に近いような…。
朝、眠すぎてやばい
昼、眠いがなんとか仕事はできる
夜、眠いから寝るために動く
過度に眠くさせてとりあえず寝て回復的なものを感じる。
寝たい。
出口は見つけたが、入るのは怖かった。
通院。
明日は我が身と思っていた精神疾患だけど、我が身になってしまった。
何不自由なく暮らしてきたつもりなのに、いつの間にかに病んでしまったようだ。
これと言って原因がない状態というのは、対処の仕方が難しいなと思った。
強いて言えば、仕事によるストレスの蓄積は結構応えたかもしれない。
とはいえ、働かないと生活ができないし、処遇は恵まれているから贅沢を言うなと。
しかし、自分は将来的に幹部社員になれる器ではない。
主治医との会話の中で、楽しみやわくわくすることはあるかと聞かれた。
やはり無い。何も無い。生きている価値も無い。
もちろん、身だしなみには気を遣えているはずだけども、何だろうな。
処方された抗うつ剤は、もう本当に飲むのに抵抗しかない。
出口を建設するのに何年掛かるんだ?
年単位での服薬となると、将来設計が狂うのだが。将来も何もないか。
副作用が心底不安だが、この出口のない空間から抜け出すには主治医の指示に従うしかないのか。家族や友人には、絶対に言わないぞ。不要なことは言うなよ、自分。
デジダルデトックスが有効か。
天気は曇り、心も曇り。
何のために生きているんだろうか。
別に目的なんて必要ないはずなのに、こうもどうしようもない状況が続くとは。
今日は通院。長かったな。
仕事辞めてえ。
感情の整理は文章にするといいらしい。
寝付きが悪かった。
日中のメンタルの状況が良くない。
散歩がいいとか、ストレッチがいいとか。
試しても翌日に更に不調になるだけだ。
ストレスが溜まって、感情がコントロールできなくなり始めると呼吸が浅くなる。
意識的に深呼吸をして、吸って吐いて、吸って吐いてを繰り返す。
もう通院なんて必要ないんじゃないかと思った矢先に、またこれか。本当に出口はどこなんだ。
20代前半だった頃の自分に、忠告したい。
お前は病むぞ、時間と自分を大切にしろと。
春の季節は甘い毒みたいだ。
桜の咲く季節、特に満開になるまでの季節が一番好きだ。
草木が生い茂り、花が咲き、白黒だった世界に色が与えられるような。
ただ、幸せな気持ちを引き出してくれる半面、甘い毒のような死を匂わせるような心を蝕む要素があるような気がする。そんな気がする。
心の不調が続き、家族や友人、ついには会社の上司からも通院を勧められた。
そりゃそうだ、自分でも感情のコントロールができないからな。ここまでかな。