出口は見つけたが、入るのは怖かった。
通院。
明日は我が身と思っていた精神疾患だけど、我が身になってしまった。
何不自由なく暮らしてきたつもりなのに、いつの間にかに病んでしまったようだ。
これと言って原因がない状態というのは、対処の仕方が難しいなと思った。
強いて言えば、仕事によるストレスの蓄積は結構応えたかもしれない。
とはいえ、働かないと生活ができないし、処遇は恵まれているから贅沢を言うなと。
しかし、自分は将来的に幹部社員になれる器ではない。
主治医との会話の中で、楽しみやわくわくすることはあるかと聞かれた。
やはり無い。何も無い。生きている価値も無い。
もちろん、身だしなみには気を遣えているはずだけども、何だろうな。
処方された抗うつ剤は、もう本当に飲むのに抵抗しかない。
出口を建設するのに何年掛かるんだ?
年単位での服薬となると、将来設計が狂うのだが。将来も何もないか。
副作用が心底不安だが、この出口のない空間から抜け出すには主治医の指示に従うしかないのか。家族や友人には、絶対に言わないぞ。不要なことは言うなよ、自分。